2012年1月15日日曜日

1月8日~14日「親より稼ぐネオニート」

【今週の行動管理】
アナリストが195分、英語が25分、トレーニングが2日でした。

【今週のひとこと】
フランスがついに格下げされました。民間の格付け会社が世界経済の成否を握っているという現実。なんとなく違和感があります。同時に、今まででは考えられなかった事が現実に起こりうる今日。世界経済はますます混迷を極めてきたような気がします。混沌としたこの時代の中で生き残れるように、しっかりと精進していきます。

【今週の本】「親より稼ぐネオニート」
現代の若者、特に下流に近い中流家庭出身の者は、なんとか自分らしい生き方に自身が持てないかともがいている。だが、下流化する過程では「そんな生き甲斐は贅沢だ」と反発され、「早く仕事に就け」と説教されるのがオチだ。しかし、時代は変わった。「会社に入ってしまえば定年まで安泰だ」なんてことをイマドキの若者は信じていない。しかし、こうした現状の一方、自尊心をなんとか保つために家庭や会社、世間の常識なとから離脱し、自分にとって好ましい人間関係や働き方を求めることで自力救済を実現させた若者も登場してきた。彼らは不労所得によって自分の収入手段や生活を守ろうとし、数年という短期間で親や同世代のサラリーマンの年収を越えてしまった。それが「ネオニート」と言われる成功者たちである。
仕事の口もない、魂を注げる趣味も応援されない、将来に正規雇用のチャンスも期待できない。果ては自殺か、殺人か・・・。こうして若年層の厳しい雇用環境に追い詰められた若者たちの中から、雇用に頼らず、不労所得で生きのびようとする「ネオニート」たちが現れたのは時代の必然である。安定した暮らしのできる親元にいながら、自分はネットを利用して親よりも多額の収入を稼げた彼らは、現状を打破する方法を具体的に示した一つの確かな希望だ。ただ、世間では、いまだに勤労を「毎日会社に通うこと」「汗水流して働くこと」「いやな仕事でもガマンして続ける」ということだと盲信している人が多い。そのため、ネオニートたちは周囲に対して表だって声を上げにくい。
『ネオニートのお小遣い帳サラリーマン平均年収を超える』という長いタイトルのブログがある。そのプロフィール欄に自ら「職業:ネオニート」と書いているのは、東京郊外の賃貸アパートに一人で暮らす27歳の独身男性だ。「音楽家」というハンドルネームの彼は「働かないでお金が貯まる方法」を探し、05年春からアフィリエイトなどの不労所得だけで稼ぐ生活を試み、061月末には「既に年収1000万円に近づいている」と豪語していた。受験勉強や集団生活は、ガマン比べに強い奴が勝ち上がっていく。だが、「どうせガマンするなら自分のしたいことを実現させるためにガマンしたい」と望むほうが精神的に健康な考え方であり、実際に力も発揮できるはずだ。やりたいことがハッキリとあるときは、みんなの輪から離れても自分が納得できるまでやってみるしかないのだ。そう思い切れるのは日本ではまだまだ少数派だ。だからこそ競争相手が少なく、自営が成功する一因にもなっている。
あなたが今、子育てに追われる多忙な主婦でもゲストハウスを運営することはできる。30代半ばで、東京・中野を中心に4軒のゲストハウスを運営する「チューリップ不動産」代表の水谷さんは、妊娠を機に勤務先の不動産会社から退社勧告受けた2002年に初めての子どもを出産すると、翌年には早くも企業し、その年末には最初のゲストハウスをオープンさせている。そんな彼女の運営するゲストハウスは、ほかのハウスと一味違う。「向上心のある女性限定のハウスで禁煙・禁男性がウリ」で、「住居費を安くして自己投資にお金を回しましょうというがスローガン」なのだそうだ。彼女はヤマト運輸の小倉昌男氏を尊敬している。93年に私財24億円を投じてヤマト福祉財団を設立すると、無報酬で障害者の自立支援に当たり、作業所での月給が平均1万円程度でしかない障害者たちが自立できるように月収10万円の仕事を充実させた。彼は「資本主義は倫理観があれば回っていく」という言葉を残した。
「教育格差」という言葉があるが、親の資産に子どもの学歴が比例する傾向がル良くなっている。そこで貧乏人とうしだけでつるんでいると、世の中には自分たちよりもいい暮らしを平然としている人たちがわんさかいることには気づかない。そして貧乏人はさらに貧乏人になるという恐ろしさを感じないまま、末期ガンのように静かに親子間で「内戦」の火種がくすぶっていく。これぞ、ワーキングプアへの道!
そもそも資本主義社会では、職業能力を自分で磨くという責任を負えばいくらでも自由に稼いでいいという権利が約束されている。ところが、戦後からバブルがはじけるまでの40年以上もの間、国家や自治体や企業などは、景気の上昇を担保として「お前たちの安定した生活を守ってやるからおとなしく『みんなと同じ労働者』をやってなさい」というアナウンスを繰り返してきた。学者の中には、そうしたお金のあった時代の日本国家と国民個人のありようを「社会主義」と呼ぶ人もいる。

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