2011年2月20日日曜日

2月14日~20日「東洋経済2011年2月12日~悪い金利上昇リスクと日本破綻のシナリオ~」「不都合な真実(前編)」

今週は7時間英語の勉強をしました。

【今週の本】
「東洋経済2011212日~悪い金利上昇リスクと日本破綻のシナリオ~」

S&P127日、日本の格付けをAAからAAマイナスに引き下げた。一方、同じAA評価でも見直し対象となっていたスペインのソブリン格付けは結局AAで据え置かれた。信用不安で高利回りとなっているスペインより低い格付けとなっても、日本の長期金利は、一時わずか低下したのみで、その後はむしろ低下している。国債の95%を保有する日本の機関投資家にとって格付けは、まだ重要な材料でないのが実情だ。長期金利は米国の長期金利上昇に引きずられて昨年秋以降は反転上昇しているが、それまでは下落局面が長く続いてきた。むしろ、若干の金利上昇(債券価格)は絶好の買い場と見なされている。長期金利を低下させている要因はもう一つある。生命保険各社が国際的な会計、資本規制への移行を迫られる中、金利リスクを抑えようと負債の残存期間に資産の残存期間をマッチさせるために、20年以上の超長期債を積極的に買っているのだ。経常黒字が続くかぎり、家計部門の貯蓄率が低下しても、他の部門の貯蓄に振り替わっているにすぎない。日本が経常赤字に転落する時期がいつなのかは、エコノミストによって味方が分かれる。しかし、その兆しが見えた時には、財政危機への懸念は一気に高まる。今、最もリスクとしてい実現可能性が高いのはS&P同様、市場参加者の多くが、政府は税や社会保障の改革を実現できないと考えることだ。それにより、悪い金利上昇が起これば、信任は崩壊し、それがさらに金利を上昇させる悪循環となる。安定性を欠いた政治状況の中で、不気味なシナリオが実現する確率は一段と高まっている。

「不都合な真実」アル・ゴア著

第1章       変わりゆく地球

第2章       無言の警告
かつてマーク・トウェインは、「災いを引き起こすのは、自分の知らないことではない。知らないのに知っていると思い込んでいることである」と言いました。この言葉は温暖化に関しても、ズバリ真実を言い当てています。地球の大気はとても薄いので、私たち人間はその組成を大きく変えることができてしまいます。温室効果ガスとは、二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素など、大気中にあって熱を吸収する期待のことです。このような気体があるおかげで、地球の平均温度は、15℃ぐらいに保たれています。もしこれがなければ、地表の平均気温はマイナス18℃くらいに下がってしまいます。私たちが今直面している問題は、人間が排出する膨大な量の二酸化炭素などの温室効果ガスが、大気中に増えていることです。そのため、本来ならば大気を抜けて宇宙へ出て行くはずの赤外線放射の多くが、吸収されてしまします。その結果、地球の大気や海洋の温度が、危険なほど上昇しつつあるのです。

第3章       冷たい確かな証拠
温暖化の結果、私たちのまわりの世界で、明らかに聴こうが非常に大きく変化しています。キリマンジャロの雪は10年もしないうちに消えてしまうだろうと予測されています。アルプスでも氷河が消えつつあります。チベット高原にあるヒマラヤ氷河は、温暖化の影響を最も受けている氷河の1つです。ヒマラヤにはアルプスの100倍以上の氷があります。アジアには、この平原を水源とする7つの河川系があって、世界の人口の40%が飲み水の半分以上をここから得ています。今後50年のうちに、26億人もの人々が、深刻な飲み水不足に直面することになってしまうかもしれません。「温暖化に対処しなければ、さらに頻繁に起こるようになるだろう」と科学者が予測しているような熱波が、すでに起こり始めています。2003年の夏、ヨーロッパを大規模な熱波が襲い、35000人の命を奪いました。2005年の夏、米国西部の多くの都市で、史上最高の気温を記録しました。

第4章       ハリケーン警戒
「海水面近くの水温が上がると、より多くの対流エネルギーが生まれる。そのために、より大型のハリケーンが頻繁に発生する」と言われています。今では、これまでハリケーンが出現したことのなかった地域にも、ハリケーンがやってくるようになりました。2004年は日本にとっても記録的な嵐の年となりました。台風が猛威をふるい、風速80メートル/秒にも達したのです。それまで、日本に1年間に上陸した台風の数は最多で6でしたが、2004年には10もの台風が日本に上陸しました。

第5章       極端な大雨、極端な少雨
20057月、インドのムンバイで、24時間に940ミリメートルもの雨が降りました。インドでの1日の降水量としてはそれまでの記録を大幅に上回る大雨です。水位は2メートルにも達し、西部インドでは1000人もの死者が出ました。地球が温暖化すると、雨が降る場所が変わってきます。そうすると、場所によっては、ふつうではあり得ないほど雨が降らなくなってします。2005年、中国では、ある省が大雨で水浸しになっているそのきに、隣の省では日照り続き、という状況でした。

第6章       地球の果て:北極
地球上には、温暖化に特に敏感な地が2つあります。北極と南極です。北極は1年中ずっと凍っているはずの地です。しかし、その氷冠が急速に溶けつつあります。それは、1つにはもともととても薄い氷だからで、もう1つは、その氷が水に浮かんでいるからです。溶ければ溶けるほど、溶ける速度が加速していきます。北極圏の北方の陸地は、1年のほとんどの間は凍っています。しかし、温暖化によって広大な永久凍土が溶け始めています。そのため、写真にあるように、建物が崩れ落ち始めています。永久凍土の上に建ててあったのですが、その永久凍土が溶け、構造を支えられなくなってきたためです。



 

2011年2月13日日曜日

2月7日~13日「灼熱アジア第1回タイ“脱日入亜”日本企業の試練」「灼熱アジア第2回中東砂漠の富争奪戦」

今週は11時間、英語の勉強をしました。

「灼熱アジア第1回タイ“脱日入亜”日本企業の試練」

タイが世界の製造業の中心になりつつある タイ2010年のGDPは予想の5%→7%へ
バンコク 32億人の巨大アジア市場の生産基地 2010年自動車生産は前年比85%増
2009年技能五輪世界大会優勝者 タイの若者
日本でのモノづくりは終わりに近づいている タイ 輸出額は2010年過去最高
躍進の理由はFTA 関税撤廃で価格競争力を手に入れた
ASEAN 32億人の巨大な市場を取り込める 2018年までに中・印・日もFTA参加
アジアの製造業がFTAの恩恵を見込んでタイへ 
アマタ工業団地 タイ最大の工業団地 世界25カ国から680社が進出17万人勤務
※日本の海外進出での流出(2008) 生産額35兆円 雇用96万人
日本のモノづくりの街 大田区の企業7社が進出 オオタテクノパーク
タイの自動車部品メーカータイサミットが日本の金型メーカーオギハラを300億円で買収
技術者8人がタイへ 自社開発で10年~15年かかる 中・印の競争に負ける
買収が手っ取り早い タイサミット 42年前にバイク修理店として創業 現在2代目
タナトーン副社長が会社をしきる 
97年のアジア通貨危機がタイの製造業を変えた
今まで日本から部品を調達していた日本企業はタイバーツの暴落により、タイで部品を調達せざるを得なくなった タイの部品メーカーは恩恵を 技術が舞い込んだ
2010年 日本企業61社がタイへ進出
現在、日本企業向けのレンタル工場が大人気
新潟の精密工作機械メーカー社長“座して死を待つよりも、しがみついてでも生き残りたい”

「灼熱アジア第2回中東砂漠の富争奪戦」

今、中東諸国で石油からグリーンエネルギーへの動きが加速
UAEアブダビ 金融危機時にドバイを助けた 国家ファンドのアブダビ投資庁の運用資産は90兆円 シティを救済したことで一躍世界にその名が知れた 
アブダビはUAEの石油の9割を産出 毎年10兆円のオイルマネーが舞い込む
方針転換 脱石油 グリーンエネルギーへの巨額投資
マスダールシティ 10万人規模のCO2排出ゼロの街 総事業費2兆円 世界の環境企業を誘致 日本からは“ビームダウン型集光太陽熱発電”の技術が ドイツからは“電動コンパクトカー”の技術が シティ内にはガソリン車の乗り入れは禁止
ドイツのメルケル首相は何度もアブダビへ ドイツの環境経済規模は7兆円
ヨーロッパの約4割を占める グリーンエネルギー市場は50兆円へ(2013)
スルダン・ジャベル(36)UAEエネルギー特使兼マスダールCEO 
米国で科学工学を学び、その後MBAを取得、英国で経済学博士も取得
技術を持たないアブダビはこの街に外国企業を誘致して、自国を環境先進立国へ
マスダール計画を途上国へ売り込む モロッコ ヨーロッパへの電力供給基地 アッシーラで1兆円規模の太陽光発電プロジェクトを始動予定 アブダビが手助け
2009年 アブダビでドラスティックな出来事が
韓国勢(韓国電力、現代建設、サムスン物産、斗山(ドーサン)重工業)がアブダビの18000億円の原子力発電所プロジェクト入札を勝ち取った
今まで優位と言われていた日本勢の敗北 
カタール 人口170万人の小国 LNGで脱石油 GDP成長率18.5(2010)
1人当たりのGDP世界3位 経済絶好調 世界15カ国へLNGを輸出
アティーヤエネルギー工業相“Mr.LNG”は現在新しいプロジェクト始動
ピラミッド以来の大工事 80カ国から75000人の労働者が集結
日本の千代田化工がリーダー、フランスのテクニップ社とのジョイントベンチャー
日本企業はコスト・スピード・安全性 全てが値踏みされ厳しい時代へと危機感を 千代田化工は2010年新入社員を3ヶ月間 カタールのプラント施設へ送り込み 労働者と共に生活をさせる
20106月 チャイナシノペックと提携 中国 グリーンエネルギーへの転換要
カタールは中国を最大の消費国と捉える アジアのエマージング諸国同士が連携する時代
バーレーン 風力発電付 高層ビルを建設 3つの巨大風車でビルの電力を賄う
サウジアラビア アラビア半島の8割を占め ほとんどが砂漠 
アラビア半島からサハラ砂漠→サンベルト地帯 この地域の6時間分の太陽光で世界の電気1年分が賄えるという試算もあり
IRENA(アイリーナ) 世界148カ国が加盟 アブダビは年間20億円の活動費を提供することで 本部設置を勝ち取った 新加盟国トンガへ50億円を融資 トンガは現在石炭等を使用 今後 化石燃料50%削減を目標としている