2011年3月13日日曜日

3月7日~13日 「老人駆除(中編)」「セレブ妻になれる人、なれない人」

今週は英語の勉強時間が10時間でした。

【ひとこと】
金曜日に東北・関東で大地震がありました。なんだか、最近世の中の動きがおかしいような気がします。

【今週の本】
「老人駆除」竹本善次著

3章 年金一揆が起きる
公的年金は法律で加入を強制している。「私は入らない」と言っても不可能だ。サラリーマンは給与天引きで、有無を言わせず厚生年金を引かれている。みなさんは、いったい月々どのくらい厚生年金保険料を引かれているかわかっているのか?20062月時点、厚生年金の保険料率は14.288%。厚生年金の保険料には所得税のような諸控除がない。700万円の年収であれば、保険料は700万円×0.14288100170円である。年収の実に7分の1が保険料として引かれている。これを事業主と労働者とで2分の1ずつ折半する。負担はさらに強まっていく。2004年の年金改正で、厚生年金の保険料率が毎年アップすることが決まったからだ。その率は0.354%ずつである。この引き上げが毎年2017年度まで続く。年金制度に関する多くの人の誤解は、依然として積立方式で運営していると思っていることだ。積立方式はとっくに崩れている。年金制度を持つ国は、たいていそうだ。積立方式で出発しても、徐々に積立金を使い果たして、賦課方式に移行する。逆にいったん賦課方式になった年金制度を、積立方式に戻した例はない。賦課方式制度はすでに崩壊しつつある。具体的な数字で言えば、2000年には現役世代3.6人で1人の年金受給者を支えていたが、2050年には1.4人で1人支えることになる。私たちは10年、20年、30年と保険料を払い続ける。その総額はどのくらいになるのだろうか?利子や物価スライドを除いて、単純計算してみよう。保険料は徐々に上がっていくし、年収で異なる。単純化のため、生涯に平均して月3万円本人が支払うことにしよう。だいたい現在のサラリーマンの平均の保険料額だ。20歳から60歳までの40年間で計算すると、年36万円×40=1440万円。事業主が負担している分を合わせると2倍の2880万円だ。もしも仮に、3000万円近いお金を取っておいて「約束していた支払いができません」という政府があったらどうなるだろう。冗談ではなく「年金一揆」が発生する。そもそも日本の年金制度の最大の問題は何か。国民年金の空洞化である。国民年金に未加入、未納の人や保険料免除者が増えている。200512月に社会保険庁が発表したところでは、国民年金の未納率は38.8% 。一体なぜこんなひどい空洞化が起きているのか?これは国民年金の保険料納付が、実質、自主納付となっていることに由来する。国民年金は自主納付。2月ころ、翌年度1年間の納付請求書を社会保険庁が送ってくる。一連の年金報道のなかで、政治家の年金未納問題がクローズアップされた。小泉純一郎首相は611カ月、麻生太郎外務大臣は310カ月・・・と当時の現閣僚のほとんどが年金未納だった。石原慎太郎都知事も田中康夫長野県知事も未納であった。国や行政のトップがこの状況で、庶民は誰だって払いたくないだろう。

4章 金持ち老人・貧乏老人
私は運動不足を解消するために、市が運営する体育館内にあるアスレチックジムに時々行く。65歳以上に対する割引がある。当初、まったく不思議に思わなかった。しかし、事務やプールに行くたびに、65歳以上の高齢者の一律半額という措置に、次第に疑問を感じるようになってきた。問題は、その高齢者を優遇する分が、現役世代の負担に跳ね返っている点である。それにしても、こんなに高齢者を優遇する制度は本当に必要なのか。確かに、高齢者を一律に優遇する措置が、プールやジムの半額割引程度であれば問題は小さい。ところが、高齢者を一律にもっと大きく優遇する制度は数多くある。社会保障をはじめとする公共サービスで優遇し、税金や社会保険料の負担も軽くしている。1970年当時、国民健康保険加入の高齢者の給付率は7割、健康保険の扶養家族となっていた高齢者の給付率は5割だった。自己負担が重くなるという理由で、医者にかからない高齢者多くいると推測された。1969年に秋田県と東京都が老人医療費の無料化に踏み切ったことを契機に、各地方自治体でもこの流れが加速する。そして、19731月、老人医療費は全国で無料となった。1973年当時、約4000億円にすぎなかった老人医療費は、1981年度には24000億円に達し、1973年度の6倍近い額となった。医療費の老若比率という指標がある。日本の場合、この比率が飛び抜けて高い。ヨーロッパではだいたい23倍以内におさまっている。日本は45倍だ。1973年の老人医療費無料化実施前まえは、高齢者も現役世代も同じ医療保険であれば、同じルールに基づいて保険料を負担し、医療サービスを受けていた。同じ負担能力であれば、同じ負担をすることが公平という論理だ(水平的公平)。ところが、老人医療費の無料化は、このルールをずたずたにして、高齢者を一律に高齢というだけで優遇するとんでもない制度だった。そこには負担能力に関する考慮はない。高齢の金持ちも低所得者も一律に無料。これはどこからどう考えてもおかしいだろう。

【ひとこと】
まだまだ平和ボケしている日本人。Xデーに備えている人、いない人。10年以内に勝ち組、負け組が如実に表れるでしょう。

「セレブ妻になれる人、なれない人」白河桃子著

第1章 憧れの「年収1000万円」の婚活 プチセレブは幸せいっぱいのシンプルリッチ
・欲張らない
・貯金と節約が好き
・夫の夢を応援したい
・夫の得意分野で小さな成功体験を積み重ねさせ、自信をつけてもらう
・プライドを傷つけないように上から目線で言わない
・小さなことでも誉めるところはどんどん誉める

第2章 経営者に学ぶ「婚活」=結婚維持活動とは?
・ブランドものは好きじゃない
・いざという時の為に貯金は必要
・夫のビジネスには表だって参入しない
・彼となら無一文になっても再チャレンジできる
・夫は浪費家でも妻は節約家でいる
・節税は妻の仕事、簿記は必須

第3章 「外資妻」になれる女性の品格
・夫のお小遣いは年俸の10%で管理
・明日、仕事がなくなっても動じない覚悟を
・高額報酬者は社会貢献の義務がある
・洋服は上質なものをリフォーム
・キャリア、知識には惜しまず自己投資

第4章 「ダーリンは外国人セレブ」の意外なポイント
・英語と、そこそこの金融知識は必須
・高級ブランドに無駄なお金は使わない
・「養ってもらう」は考えない
・自分がしてほしいことを相手にしてあげる

第5章 没落するセレブ妻、しないセレブ妻
・夫がリッチになる前に知り合って結婚した夫婦は危機に動じない
・生活レベルを拡大しすぎない、年収に応じて住む家を変えないこと
・要求レベルの低い妻であること、生活を引き締めること

第6章 セレブ男性が本音で語る「僕らが妻にしたい人」の条件
高給バリキャリアセレブ妻をめとる夫のオキテ
・妻と違う世界で何か自信があるものを持っている
・妻の学歴や年収、地位が格上でも平気
・頼りがいのある女性、頭のいい女性が好き

【ひとこと】
女性もいろいろと大変ですね。幸せの基準は自分の中にある。そう思えている人が、結局はこの本の中で勝ち組と称されているような気がする。やはり自分の中に確固たる想いがある人が最終的に幸せになるのでは。