2010年12月19日日曜日

12月13日~19日「KAGEROU」「この国を出よ(中編)」

今週は英語の勉強が2時間でした。

【ひとこと】
・・・

【今週の本】
KAGEROU」斎藤智裕著

主人公の中年男ヤスオは会社をリストラされ、借金で首が回らなくなったので自殺しようとする。ビルの屋上から飛び降りようとしたところ、黒いハットをかぶった黒服の謎の若い男キョウヤタカシに寸前で阻止される。男は臓器提供グループの一員で、対価として数千万円という高額な報酬を田舎の両親に送ることを条件に、ヤスオは男と死後の臓器提供の契約を結ぶ。ヤスオは詳細な診断を受け、肉体の全てについて綿密に査定される。両親向けにダミーの死体を作り、自らの死を偽装する過程でひとりの美少女アカネと出会う。アカネは生まれつき心臓が悪く、やっと提供者が見つかったので数日後に心臓の移植手術を受ける予定だという。自分の心臓がこの少女に使われるのなら良いかなとヤスオは考える。手術台の上で主人公は目覚める。本来目覚めるはずではなかったが、麻酔の手違いがあったのだと説明を受ける。上半身を起こすためのベッドのハンドルを人工心臓にはめ込んでみるとぴったりとはまって手回し式の携帯人工心臓となり、ベッドから起き上がって動けるようになった。移植手術は成功し、アカネはもうすぐ退院できる。いなくなった自分を探す関係者を避けてヤスオとアカネは病院内の隠れ家に逃げこむ。アカネに心臓のハンドルを回してもらいながら、ヤスオはアカネの膝の上で少し眠る。血液型を確認すると、アカネの心臓が自分から抜き出されたものであることは間違いなかった。契約を履行するためヤスオは手術台に戻る。ヤスオの体はバラバラにされ、各受給者に臓器が振り分けられる。その時、ヤスオを連れてきた黒服の男が突然倒れる。男の脳の血管が破裂し、その機能を止める。男は目覚める。鏡を見て「嘘だろ……」とつぶやく。アカネの元へお見舞いに行く。ヤスオだけが知っているアカネとの会話の内容を男は知っている。男はアカネの心臓に耳を当て、その音を聞く。

【ひとこと】
愛する者、守りたい者があって初めて人は生きようとするのではないか・・・当たり前のようだけど、改めて実感した。

「この国を出よ」大前研一×柳井正

3<企業と個人の“失敗”>変化を嫌う若者だらけの国を「日本病」と呼ぶ
仕事への志も貪欲さも失った日本人の末路-柳井
松下幸之助さんや盛田昭夫さんといった偉大な経営者は、どれだけ会社が成長しても、貪欲に勉強する姿勢を持ち続けていました。ただ、ここ10数年、もてはやされているベンチャー企業を見ていると、残念ながら、「変化し続けようという姿勢」を感じる会社がほとんどありません。彼らの中にはビジネスをマネーゲームだと捉えている人が少なくないように感じるのです。だから、IPOで数十億円の資産を手にしたり、売上高が数百億円レベルになると、それだけですっかり大企業の経営者になったと錯覚してしまう。

なぜ日本人は成長する国や企業に学ばないのか-大前
国でも企業でも、成長戦略を描く時は、伸びているところを参考にするのが基本中の基本です。にもかかわらず、日本人は海外の優れたものに目を向けようとしません。例えば、台湾やシンガポールの「強さ」を真に理解している日本人はそう多くはありません。私は、若い人たちだけでも、こうした世界の優れた国や企業の取り組みに着目してほしいと思って長年、訴え続けています。ところが最近の若者は、以前に比べてますます積極性を失っています。その背景には、教育の問題があると思います。日本では、高度成長期以来、「大量生産」に適応する人材を育てています。自分で「考える」という力がないのです。そんな知識偏重の日本とは正反対の教育を実施しているのが、北欧諸国です。「考えること」に重点を置き、問題をクラスでディスカッションして結論を導き出す「ロハス教育」を行っています。

「サラリーマン根性」の蔓延とともに日本経済は衰退した-柳井
僕は「サラリーマン」と「ビジネスマン」は違うと考えています。ビジネスマンは自ら考えて行動しますが、サラリーマンは上司から指示された仕事をこなすだけ。本来、仕事とは顧客のために汗を流すものです。サラリーマンは、そうした本当の意味での仕事をしていないにもかかわらず、毎月給料が振り込まれるので生活は安定しています。そのせいで「この豊かな社会はいつまでも続く」と錯覚し、とにかく安定を願い、受け身で指示を待つ「サラリーマン根性」が国の隅々まで棲みついてしまったのです。

4<ビジネスマンの「稼ぐ力」>「理想の仕事」探しより「自分で食える」人間になれ
「基本」を学ばない“丸腰”社員が多すぎる-大前
ビジネスマン一人ひとりの問題解決力が問われているわけですが、多くの人が、目の前にある問題の本質を捉え、それをどう解決していくのか-その基本となる勉強をしていません。もちろん、本を読んでいないわけではない。でもそれは小手先のビジネス本やハウツー本ばかり。これでは、本に書いてあることは実践できても、本に書いていない問題に直面したら、なす術がありません。一歩踏み出せば、ベーシックで強力なビジネスの「武器」を手に入れられるのに、なぜそれを持とうとしないのか-。まるで素手で世界を戦おうとしているような日本の“丸腰”ビジネスマンは、見ていて怖く感じるほどです。

世の中に「まったく新しいこと」などない-柳井
何十年も前に書かれた本なのに、「これは、まるで我が社の現状のことを言っているのではないか」と驚かされたことがたくさんあります。まさに“温故知新”という孔子の言葉を身をもって実感するのです。先の見えない時代、道なき道を行かなければならない時代だからこそ、ドラッカーの哲学を知ることで、進むべき方向が見えてくるのではないかと思います。

今、ドラッカーから何を学ぶべきか-大前

フリースもヒートテックも「顧客の創造」だった-柳井
ドラッカーの哲学の中でも、私が最も影響を受けたのは、「顧客の創造」というキーワードです。彼は、これこそが「企業の目的」であると説いています。みなさんは成果に対する評価を上司だけに求めてはいないでしょうか?もちろん上司の評価は必要ですが、どんなビジネスであっても、最終的な評価を下すのは顧客です。要するに「企業側が何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を求めているか」を追及するのがビジネスです。

最も求められるのは「問題の本質を探る力」-大前
マニュアルに頼る傾向がある若者の問題は今に始まったことではありませんが、近頃ますます進んでいるビジネスマンのマニュアル志向は、やはり深刻だと思います。これは、本来持ち合わせている日本人の高い能力が、どんどん失われているということです。しかし逆に言うと、若くても、経験がなくても、問題を解決しているためのプロセスを学び、自ら考えて実行していけば、誰でもある程度の結果は出せるようになります。そうした力は先天的なものではなく、訓練すれば身につけられるものだからです。

世界が相手なら、チャンスは50倍広がる-柳井
僕はいつも社員たちに対して、「未来は現在よりも必ず明るくなると信じて、必死になれ」とハッパをかけています。そもそも、ここまで世界がグローバル化しているのに、日本に閉じこもって将来を悲観してばかりいる必要はありません。むしろチャンスは世界に広がっていると言えます。

目標なき日本人の「ロールモデル」は海外にある-大前

【ひとこと】
この本を読むとやる気が出る!というか、頑張っているものが報われる社会であるとつくづく思う。




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